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終着では無い。臨死体験をする。ジャーナリストのシーン。 [読書の事など]

2011/02/21 (月)


珍しく、昼間の映画鑑賞でした。

映画は~ ヒア・アフター。


勿論、お勧めの作品です。




 ヒア アフター
Hereafter_WP__01.jpgWEBより転載



冒頭。

臨死体験をするジャーナリストのシーンに

一瞬、映画を間違った感覚が有った。


ホラー映画の臭いを嗅いでしまい、戸惑った。


でもその後はいつものクリント・イーストウッド作品の持つ時間が流れはじめた。


描かれるのは、オッカルティズムでも、信仰でも哲学でも妄想でも無い。

経験。

生きる事。


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言葉での表現を避け淡々と。

人として生物としての。

肉体を持つ故の生と死の狭間の脆い業を、丹念に紡いでいく。



一卵性双生児の持つ、同時性を通して。


独りで死んでいく

人間の執着。

向こうとこちらの生から死への執着。

生きると言う事と

そして死の事を・・・。





    出演:  マット・デイモン
          ブライス・ダラス・ハワード
          ジェイ・モーア
          セシル・ドゥ・フランス


監督・製作:  クリント・イーストウッド


製作総指揮:  スティーブン・スピルバーグ
          フランク・マーシャル
          ピーター・モーガン
          ティム・ムーア


製作:  キャスリーン・ケネディ
ロバート・ロレンツ

脚本:  ピーター・モーガン

撮影:  トム・スターン

美術:  ジェームズ・J・ムラカミ





誰もが一度は通る道。




映画を観て

もう一度、よく考えてみましょう。






参考には成りませんが~私の感想が~以下にあります。



30年以上も前になるのか。

エリザベス キューブラー・ロス 女史の(死ぬ瞬間)と言う著作が人気を博した。

ホスピスでの臨床医師として日常的に経験した、臨死体験者への聞き書き。


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その後、類書が出回り

かの智の巨人~立花 隆氏も (臨死体験)という上下刊の大著を著した。

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当然、自己の体験ではない。

研究者へのアプローチというスタンスでの、結論のない臨死体験の本。

実に、苦労して読み進めたことを思い出す。


其れを思うと

この映画は


死を、甘美な物としても。

苦痛なものとしても表現しないが。


人の生の脆さと業の深さを丹念に描く事で、終着では無いと暗示させている。









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コメント 26

よしあき・ギャラリー

人生は後戻りのない一本道ですが、ゴールが近づき見えてくると、妙に人間臭さを意識し始めるような気がします。
臨死とはいかないまでも、身近な死を見る事が増えてくると、やはり焦りを感じますね。
重いテーマに、つい身をよけてしまいがちですが、良い映画を見ることで目の前が開けるきっかけがあるかも知れませんね。
by よしあき・ギャラリー (2011-02-23 13:52) 

つなみ

ああ~観たくなりました~!
by つなみ (2011-02-23 14:06) 

Ranger

生と死について考えさせられる映画なんですね
by Ranger (2011-02-23 15:42) 

keykun

よしあき・ギャラリーさん~
こんばんは。^^
自宅での臨終が理想だと想いながら
その後の検視や諸々の手続きの煩雑を考えてしまいます。^^;
身近な死を通して体験する事で
生を享受する幸福を認識するのかもしれませんね。
如何に死ぬかも、大事な事だと想い始めています。^^
この映画に、異質な感じは一切無かったことを付言します。^^)v
by keykun (2011-02-23 17:08) 

keykun

つなみさん~
こんばんは。^^
マット・デイモン~
オトコマエなんですよ。^^)v
自分を見つけますから。
ほっこりとします。^^

by keykun (2011-02-23 17:10) 

keykun

Rangerさん~
こんばんは。^^
死の向こう側を考えさせる映画ですね。^^
暗示的にですが・・・。^^)v
by keykun (2011-02-23 17:11) 

keykun

めぇさん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-23 17:12) 

keykun

takemovies さん~

こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-23 17:13) 

mimimomo

こんばんは^^
何だか難しそう~
もう歳が歳だけに、そう遠からず迎えるであろう死。
先送りしたい・・・(^^
by mimimomo (2011-02-23 18:17) 

keykun

mimimomoさん~
難しそう~ ^^;;
映画では、淡々と生き様を描いているだけでしたヨ。^^)v
著作の中で~判っているらしい?事は、
意識は死の苦痛は認識しないようだと言う事ですかね。^^
生まれてきた時のように・・・。^^


by keykun (2011-02-23 18:39) 

keykun

gucci さん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-23 18:39) 

keykun

siroyagi2 さん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-23 18:40) 

つぐみ

いい映画みたいですね。
いかに生きるか、なんでしょうか。
私は「ケセラセラ」でいきたいと思います^^
by つぐみ (2011-02-23 20:13) 

keykun

ほりけんさん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-23 22:48) 

keykun

つぐみさん~
こんばんは。^^
御意!そうですね。^^
こればっかりは、ケセラセラ~ですね。
其のときを待つしか無いです。^^)v
by keykun (2011-02-23 22:50) 

keykun

こさぴーさん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-23 22:51) 

keykun

今造ROWINGTEAM さん~
こんにちは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-24 11:34) 

ふじくろ

見たい映画がたくさん溜まってしまっているのになかなか劇場に行けず、歯がゆいおもいです。
これもその一つですけど、観賞後にもう一度お邪魔します。(*^ー^*)
by ふじくろ (2011-02-24 19:28) 

keykun

おはようございます。^^
近頃は、この時期に話題作が固まるようですね。^^;
見逃しや上映館の遠いもの・・。
思うに任せませんね。^^)v
by keykun (2011-02-25 07:46) 

keykun

shioさん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-26 22:16) 

keykun

Shin.Sionさん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。

by keykun (2011-02-27 22:40) 

keykun

LoveBeerさん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-27 22:40) 

keykun

tk さん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-02-27 22:42) 

keykun

サチさん~
こんばんは。^^
nice 訪問 ありがとうございます。
by keykun (2011-03-01 18:23) 

えね

ご無沙汰してしまいました。
イーストウッド作品というだけで見たくなりますが
貧乏暇なしで劇場がどんどん遠いのいていきます^^;
予告編を見ると映像も綺麗そうだし見たい気持ちがつのります。

前記事のフォトやソネフォトラーのことを拝見して、カメラ背負って
お出かけモードにスイッチが入りました^^v
by えね (2011-03-02 13:06) 

keykun

えねさん~
こんにちは。^^
ソネット・ブロガーも~
⊂=⊂=⊂(┛゚Θ゚)┛背中を押してますよ・・・。^^;
映画は、後からでも観られますから・・。^^)v


by keykun (2011-03-02 14:10) 

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